戦闘機パイロットがコワーキングスペースを運営してみた件

元戦闘機パイロットがコワーキングスペースをオープン・運営することになりました。運営状況や日々の出来事を気ままにゆるーく書いていきます。

1年間コワーキングスペースを運営した感想

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気づけばオープンから1年が経過していました。

2017年2月18日にコワーキングスペースをオープンした私です。

そろそろこの1年間の経験をまとめておこうと思って久しぶりに書いています。

 

そもそもオープンのキッカケが、

 

「もっと自由に働ける場所を作りたい」

 

と言うものでした。

 

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自衛官、そして戦闘機パイロットとして働いていたときの反動です。

 

すでにコワーキングスペース業界は、盛り上がりのピークを終え多くの個人経営のコワーキングスペースがクローズしていっている状況でした。

 

それでもまだ、

 

「田舎のポテンシャル」

 

があるのではないかと思いオープンさせました。

 

オープン

正直言うとオープン前の下調べが完全に足りてなかったと思います。

そもそもビジネスしたことないんだから当然ですが、右も左もわからない状況ではじめました。

 

田舎なのでそこまで大きな資本がなくても自己資金だけで1年は運営していけるんですが、やはり利益を上げないと徐々に精神的に辛くなってきますね。

 

しかし、偶然は起こるもので、当時コワーキングスペースについて何も知らない私のところに、中学時代の同級生がメッセージを送ってきました。

 

彼はサンフランシスコのコワーキングスペースで起業したり、日本でも幾つかの事業を立ち上げていました。(現在も精力的に起業活動を行っています)

 

そんな彼(K)がオープン前日に北海道に帰ってきて、私のコワーキングスペースを訪れました。

 

そこから、Kの知識や経験を基に、

  • どのような戦略でコワーキングスペースを運営していくか
  • どのような特徴をもたせるか
  • どのように人を集めるか

を、考え行動に移してきました。

 

やはり起業経験が豊富なKの行動力と人脈、知識は私のコワーキングスペース運営方法に大きな影響を与えましたね。

 

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「人と人」の繋がりが一番大切だと、1年たった今でも確信しています。

 

 

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経営自体は黒転しない

個人的にHPの作成や記事作成、その他別事業を行ってはいますが、実際に「コワーキングスペースとしての経営」に関しては赤字のままです。

 

固定の会員自体は少しずつ増えており、黒字に向かって進んでいますが、それでも全然足りません。イベント開催を増やせば黒字になることはありますが、1年単位で見ると余裕の赤字です。

 

そもそも、「コワーキングスペース」という存在が北海道ではまだまだマイナーです。

こと、私のコワーキングスペースがある街は田舎町で、利用者は見込めません。このような土地で黒字化させるのは至難の業だと思っています。

 

しかし、オープン当初から、「地元民ではなく、近隣の大都市や海外からのインバウンド狙いでいく」という戦略で動いていたため、その効果が現れ始めています。

 

海外のビジネスオーナーが北海道に来た時は必ず利用してくれるようになったり、大手企業の方が会員になったり、、、。

 

狙いとしては間違ってはいなかったなと思っています。

とはいえ赤字経営を脱出できていないという状況です。

 

数年前にもコワーキングスペースを個人で始める人が多くいたと思いますが、大抵の人がこの状況を経験したのではないでしょうか?

だからこそ私がコワーキングスペースをオープンした頃にはほとんどの個人コワーキングスペースが潰れている状況でした。

 

私のコワーキングスペースは資金的にはまだこの先数年は運営可能です。

そんななかで1年目の状況としては「まずまず」と言ったところでしょう。

 

 

今後はもっと「コワーキングスペース」としての価値を高め、「地元民」よりも「この街に近づいた外の人」が気軽に利用したりできる環境にしていきたいと思っています。

 

1年目のイベント・活動

1年目最初のイベントは「スタートアップセミナー」と題して行いました、1回目としては予想以上の人数が集まりました。

 

 

とはいえ、ほぼ全員が友人や知り合いでした。

そもそも、、、

 

田舎の人たちに「スタートアップ」という言葉は全くイメージできないものです。

 

そして後々わかってきたのが、『セミナー』という言葉が参加者にとって怪しいものであるということ。

 

『セミナー』=『高額でぼったくられる』というイメージがあるようです。

 

ということで、セミナーという言葉は極力避けていました。『勉強会』や『ミートアップ』といった感じでイベントを立てていました。

こちらの方が少しばかり参加者が増えるような気がします。

 

ともあれ勉強会やセミナー系のイベントはほとんどの人の興味を引きませんでした。

それよりも

 

地域活性化

 

をネタにしたイベントの方が人が集まるんです。

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田舎の商売人たちは『何か変化を求めてるけど、それを誰かが先頭切って動くのを待っている』のだとわかりました。

 

そういったことを考慮して始めたイベントは毎月1回行う恒例行事になって、収益性も高くなっています。

飲食を含めて、気楽な雰囲気がいいのでしょう。毎回15人以上は集まるようなイベントになりました。

 

コワーキングスペースのオーナーとして、コワーキングスペースとは関係なく、個人的に行政の活動や、他団体との関わりを重視した活動もしてみました。

 

これは本当にコワーキングスペースにとっても、私自身にとっても良い影響がありました。

 

これも結局は人脈が増えることに繋がるのです。

人脈が増えると、それだけ多くの人にコワーキングスペースの説明や私のビジネスに関する話をする機会があります。

 

これで興味を持ってもらえれば、それが後に新たな利用者になったり、関連のある業界の人の紹介に繋がったりするのです。

 

正直に言うと、これがどのように黒字化に貢献するかはわかりません。

結果となって現れるのはおそらくこれからだと思います。

 

活動内容をまとめると、

 

イベント50程度

講演依頼3件

他団体との共同事業2件

コワーキングスペース内の整備

ご利用システムの変更

ウェブサイト、SNS更新+広告

 

こんな感じです。

 

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施設設備の変化

オープン時にあったのは、本当に最低限のオフィス設備とキッチン設備でした。

 

冬のオープンということもあり、ストーブは大きめのものを設置しましたが、エアコンはつけていませんでした。

 

出入口も以前のカフェのままで、閉店時間はシャッターを閉めていました。

シャッターを閉めないと防犯上、不安な物件でしたので、、、

 

また、当初はA看板を用意したり、黒板を準備したりして、まるでカフェという状態。

 

オフィス内のメインの棚(書籍やプリンター、文房具などを置くための)はDIYで作ったものでした。

(オープン当初は話のネタにもなりました。)

 

オフィス内には、私がパイロットだった頃のグッズをたくさん置いて、話のネタにしてコミュニケーションの入口にしていました。

 

今ではパイロットネタよりも、コワーキングスペースのオーナーとしての興味を持ってもらえているので、そういうものはほとんど撤去しました。

 

 

オープン当初から一番初めに追加した設備はやはりエアコンです。

 

「北海道の夏は涼しい」

 

とはいうものの、やっぱり真夏は暑い日もあります。

せっかくお金を払ってオフィス利用しているのに、暑いというのは問題です。

 

その為真夏に差し掛かる頃、エアコンを設置しました。

 

その次に大きく変更したのが、出入り口のドアです。

なぜかというと、24時間化するためでした。

 

既存のドアだとスマートロックが付けられなかったのです。

 

24h化するためにはスマートロックが必須なので、それに合わせてドアを交換しました。

 

費用自体は知り合いの工務店にお願いしたため、かなり格安でやってもらいました。

 

 

そしてその次がやはりスマートロック&モバイルカメラです。

 

これは24時間化するには必須アイテムです。

入室状況を管理するためにとても役立つんですね。

スマートロックは「QRIO smart lock」を採用しました。もちろん遠隔操作できるように「QRIO HUB」も同時に購入。

どこにいても、スマホさえあれば鍵の開け閉めができるようになりました。

 

モバイルカメラはかなり安いものを買いました。しかし、性能的には充分なものでした。

セキュリティが心配(外部からアクセスされてカメラ映像を他人に見られる)でしたが、正直言ってオフィス内の状況を見られても何一つ困らないので、あまり気にしていません。

それに監視カメラとして、抑止力になれば充分なんです!

 

一番最近取り入れたのが、Amazon Echo「ALEXA」です。

 

これはマストで必要だったわけではありませんが、私自身興味が会ったのと、ダメもとで応募したら購入券があっさり当たってしまったことにより、勢いで買いました。

 

実際、スマートスピーカーとしての役割は殆どありません。

強いて言うならば、フラッシュニュースとラジコでラジオを聞ける様になったのがメリットでしょうか。

 

利用プランの変化

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これは当初に比べて大きく変わりました。

当初はランチタイムサービスでフードを出したりしてたので、ドロップインの利用者を収入源にしようと考えていました。

 

しかしながら、これでは単なるカフェ・・・。

 

私はコワーキングスペースというスタイル、存在価値にこだわりたかったので、フードなどはそうそうにやめました。在庫を抱えるリスクをなくしたいということもあったし、そもそも人に料理を出すのって非常に面倒だったので。

 

それよりもやはり、「新規事業開発」、「フリーランスの仕事場」、「リモートワークの拠点」、「学生の勉強の場」そんな場所にしたかったのです。

 

そこで、世界中のコワーキングスペースのホームページをみて、どのようなプランを準備しているのかというのを調べました。

 

当初は24h営業ではなかったので、

 

「通常会員」、「住所利用会員」、「法人登記会員」、「ビジター」

 

のオプションしかありませんでした。

 

24h化した後は、

 

「DAY TIME member」、「ALL DAY member」、「Night User」、「ビジター」

 

になりました。

 

しかし、これでもまだまだ利用者のニーズに答えきれないと思い現在の状況である、

 

「Dominant User」、「ALL DAY User」、「DAY TIME User」、「LIGHT User」、「Virtual office plan」、「Pre-StartUp member」、「ビジター」

 

という形で落ち着きました。

 

ドミナントスペースに関しては、デスク単位で貸すのではなく、1㎡単位で料金を決めて、自由に使用スペースを決めることができるようにもしました。

 

これらの変化により、少しずつ月額利用メンバーが増えてきました。

 

プランの数は多くていいと思っています。管理はそれほど大変ではないし、利用者が「お得」って思える利用プランを提案する必要があるので、ある程度細かくていいと思います。

 

1年目決算

内装工事費用や各種許可申請、イベント出店等も含めて考えると110万円程度の赤字です。(赤裸々ですいません。)

やはりコワーキング事業のみでは北海道では黒字化は難しいような気がしています。

 

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2年目の運営方針

1年目の途中から始めていましたが、実際に自分自身が起業家として新規事業や他のビジネスに積極的に取り組んでいこうと思います。

 

現状抱えている事業は4つです。

 

この内1つは完全に成功報酬制の代理販売です。これが一番収益性が高くなると思います。

 

次にスポーツコンテンツ事業を始めています。これは収益性が殆どないものの、私自身この事業を楽しんでいるので、これに割く時間が一番長いですね。

 

その他、地域活性化活動団体での活動、行政書士業務、クラウドワーキングで収益を得ています。

 

2年目はコワーキングスペースよりも、その他をメインに力を入れていこうと思います。

 

 

長々と書きましたが、、、、

 

まだまだコワーキングスペースとしての可能性もあるかと思っています。

別の事業が落ち着いたタイミングで、今度はコワーキングスペースとしての営業活動を本気でやろうと思います。

 

赤字が続くのは辛いですが、あと数年は無収入でもやっていけるくらいなので。2年めもがんばります。

 

そして、2年目に入ってすぐに始まった、「新規事業アイディアミートアップ」ででたアイディアの中にいくつも現実味のある事業アイデアあったので、実際に外の機関とのやり取りを始め、実際に事業化するためのプロジェクトチームを作り、「スタートアップ」としてやっていきたいと思います。